ジョンロブ・シティー2のオックスフォードカーフ(ブラック)の履き心地に関して

2023年9月30日

今回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、ジョンロブ・シティー2の履き心地についてお伝えしていきたいと思います。

シティー2の履き心地を、ジョンロブ・フィリップ2のダブルバックルのオックスフォードカーフ(上の画像の向かって右)と、ジョンロブ・ウィリアム2のオックスフォードカーフ(向かって左)と比較しつつ、御紹介していきたいと思います。

今回がジョンロブ・シティー2編の最終回です。

履き心地

ジョンロブ・シティー2の履き心地を構成する大きな要素は、木靴(ラスト)、革質ソールです。

シティー2のラストは、ジョンロブの定番、「7000」です。

上の画像は、全てラスト7000の靴です。

向かって右がジョンロブ・フィリップ2のオックスフォードカーフ、

中央がシティー2、

左がジョンロブ・フィリップ2のダブルバックルです。

ラスト7000

このラスト7000は、ジョンロブ公式ホームページでも、「シャープでエレガントな細身のラスト」と紹介されるジョンロブの代表的なラストです。

ラスト9795

上の画像は、向かって右がジョンロブ・ウィリアム2のミュージアムカーフ(パリジャンブラウン)

左がジョンロブ・ウィリアム2のミュージアムカーフ(ダークブラウン)です。

こちらは、どちらもウィリアム専用のラスト9795です。

こちらのラストは、ジョンロブ公式ホームページでは、「ウィリアムのためのラウンドトゥのラスト」、と、紹介されています。

上の画像は、向かって右がラスト7000、左がラスト9795です。

比べてみると、確かに9795の方が丸くてずっしりしています。

そして、最も特徴的なのが、甲の高さです。

9795は7000より、甲が高めです。

上の画像は、上がシティー2、下がウィリアム2です。

ダブルソールに目がいってしまいますが、甲の高さは、ウィリアム2が著明に高くなっています。

ムカデは甲が高めではありますが、ウィリアム2ではゆとりがあります。

逆に、フィリップ2のダブルバックルは、シティー2と同じラスト7000ですが、紐がない分タイトです。

購入してしばらくは、歩くたびに痛くて大変でした(汗)

途中で立ち止まることもありました!

柔らかくなった今でも、ウィリアム2の後に履くと、ややきつく感じます。

バックルの固定に関してですが、上の方のバックルは、ウィリアム2では、一番外から2つめの穴で固定していますが、フィリップ2・ダブルバックルでは、一番外の穴で固定しています。

それでも、ややタイトです。

ただ、その分、より足にフィットし、オックスフォードカーフに足全体が包まれている感覚です。

ウィリアムだとややゆとりがあり、フィリップ2・ダブルバックルだとややタイト・・・

そんなところを、シティー2は、靴ひもが微調整してくれます。

そういう意味では、両者の中間の履き心地を実現できます。

ひもにより、微調整できるのは大きなメリットです。

ちなみに、この靴紐、ジョンロブ純正の靴ひもですが、同じイギリスのクロケット&ジョーンズや、日本のメーカーの靴ひもより、厚みがあります。

その分、ほどけにくいです。

この厚みがある靴ひもにより、オックスフォードカーフの厚い革質と相まって、よりクッション性が増しています。

そして、その革質です。

以前もお伝えしましたが、キメ細かく、そして、中に星が混じっている様な輝きのオックスフォードカーフが、優しく足を包み込んでくれます。

ホント、厚みがあります。

ソール

ソールも以前お伝えしましたが、ジョンロブのコアコレクションのソールです。

以前は、シティー2が経年変化でオールソール交換が必要になったら、上の画像の様に、プレステージソールにしようと企んでいました。

でも、コアコレクションのソールはプレステージとはまた違った履き心地の良さがあります。

そして、オークバークソールより滑りにくいとも感じています。

今では、いや現時点では、オールソールになっても、コアコレクションのソールにすると思います。

オードリーとの比較

上の画像の向かって右がシティー2、左がクロケット&ジョーンズのオードリーです。

以前もお伝えしましたが、クロケット&ジョーンズのオードリーは、16年前に購入しました。

16年間履き込まれたカーフのやわらかさ、フルソック、オークバークソールにより格別な履き心地になっています。

シティー2の履き心地は、そのオードリーにわずか数年で匹敵するまで良くなってきています!

今後が楽しみです。

まとめ

ジョンロブ・シティー2は、オックスフォードカーフの厚くてやわらかい革質、ラスト7000、太めの革ひもによる微調整、コアコレクションのソールにより、抜群の履き心地になっています。

次回

※次回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、オファーマンのグローリエについてお伝えしていきたいと思います。

このグローリエの革質も素晴らしいものがあります!