ジョンロブ・シティー2のオックスフォードカーフ(ブラック)のストレートチップに関して

2023年9月30日

今回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、ジョンロブ・シティー2のオックスフォードカーフ(ブラック)のストレートチップをテーマにしてお伝えしていきたいと思います。

ストレートチップ

ジョンロブ・シティー2は、黒のストレートチップです。

冠婚葬祭などのフォーマルな場面にもふさわしい、格式の高い靴です。

ムカデはこのストレートチップが大好きです!

パッと見た時、まず目に留まる、まっすぐに伸びる一本の線・・・

この一本の線が、眼に納まります。

凛とした趣があり、なんとも普遍的な美しさを感じます。

今回は、そんなストレートチップをテーマにお伝えしていきたいと思います。

ストレートチップは、つま先がその名の通り、一文字「ストレート」になっています。

帽子をかぶったときの様な見た目でもあるため、「キャップトゥ」とも呼ばれています。

上の画像は、向かって右がジョンロブ・イヤーモデル2022「ヘンリー」

中央がジョンロブ・シティー2、

左がジョンロブ・ワ―ウィックです。

右のイヤーモデル2022「ヘンリー」は、アルファベッドの「U」の字の様な見た目から、ユーチップ、

左のワ―ウィックは、翼を広げた様な見た目から、ウィングチップと呼ばれています。

どれもそれぞれカッコイイです。

その中でも、ストレートチップが最も格式が高いといわれています。

そんなストレートチップでも、木型(ラスト)によって、印象も変わってきます。

上の画像は、向かって右がシティー2、

左が、以前御紹介した、クロケット&ジョーンズ・オードリーです。

オードリーの方がやや四角っぽい(スクエア)形になっています。

実は、本場イギリスでは、黒のストレートチップはスクエアが主流な様です。

ただ、日本人には、丸めの方があっている気がしています・・・

つま先からキャップまでの距離がある程度あったほうが、足が長く見える印象があります。

このつま先からキャップまでの距離の違いにより、印象が微妙に異なってくるのが興味深いです。

短過ぎると、つんのめり感があり、長すぎると、間伸びした感じになります。

オードリーとシティー2はラストが異なりますが、その絶妙な位置にキャップがあります。

また、同じストレートチップでも、装飾により印象も異なってきます。

上の画像は、向かって右が、ジョンロブ・ストックリー、

中央がシティー2、

左がジョンロブ・フィリップ2のダブルバックルです。

向かって右のストックリーは、キャップと、つま先の両方に装飾がなされています。

装飾が施されると若干カジュアルになりますが、このストックリーの装飾は、なんともエレガントです☆

左のフィリップ2・ダブルバックルも、キャップ部分に装飾がなされています。

ローズゴールドのバックルと相まって、妖艶です。

そして、ストックリーとフィリップ2の装飾では、微妙にブローグが異なります。

ブローグの大きさや、形でだいぶイメージが異なるため、これらの違いを探しながら、ビールを飲むのは大変楽しい時間です♪

続いて、上の画像は、向かって右が、ジョンロブ・ウィリアム2のミュージアムカーフ(パリジャンブラウン)、

中央がシティー2、

左が、ジョンロブ・フィリップ2のミュージアムカーフ(プラム)です。

右のウィリアム2は、特徴的な盛り上がったキャップになっています。

「つまみ縫い」、という高度な手縫いによる技法です。

立体感があるため、独特の存在感があります。

左のフィリップ2は、フィリップ2・ダブルバックルとキャップは同じ装飾ですが、バックルがない分、側面にもブローグが施されています。

それで、また外見の印象がガラっと変わっています。

次は、ストレートチップの変形(?)です。

上の画像は、向かって右が、ジョンロブ・イヤーモデル2003、

中央がシティー2、

左が、ガジアーノ&ガーリング・カーライルです。

イヤーモデル2003とカーライルは、厳密にはストレートチップではありません。

しかし、どちらも、ストレートチップのある意味変形の様に思えます。

イヤーモデル2003は、ストレートチップの部分にブローグが施され、なんとも絶妙なデザインになっていて大変素敵です☆

カーライルも、ブローグの装飾と、色の濃淡により、あたかもストレートチップの様にも見えます。

このパッっと見て、「目に納まる」ところが、ストレートチップの良さだと感じています。

ムカデのストレートチップファミリーです。

こうして見ると、ストレートチップの靴ばかりです!!

まとめ

フォーマルな場面にもマッチするストレートチップですが、様々なタイプがあります。でも、パッっと見て目に納まるそのデザインは、普遍的な美しさがあります。

次回

※次回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、ジョンロブ・シティー2の履き心地についてお伝えしていきたいと思います。