革鞄の日常ケア:クリーム(コロニルシュプリームデラックス)

2023年9月29日

コロニル「シュプリームクリームデラックス」と大峽製鞄「ハンデール」

今回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、クリームに関してです。

クリームでの失敗

ムカデはこれまで、革鞄や革靴のケアでたくさんの失敗をしてきました。。。

そのほとんどが、クリーム塗り過ぎです(汗) 

茶色の鞄に、油絵のキャンパスの様に茶色やら焦茶やらを混ぜて塗っていました。。。 

一番の悲劇は、自立していた鞄が自立できなくなってしまったことです(涙) 

でも、ある出会いがクリームへの考え方を変えました。

大峡製鞄「ブリフィッチ」サンタクローチェ・ヌーヴォ

それが、このサンタクローチェ・ヌーヴォの革質です!

この革の、トラといわれる自然がつくりだした紋様を見て、まさに一目惚れしました☆

この革質に影響されて、ジョンロブのミスティーカーフやミュージアムカーフに辿りつきます(ちょっと違いますが・・・)。

ジョンロブ「フィリップ2」ミスティーカーフ 

鞄と靴であわせたら素敵だろうな♪、と(この時点で沼にはまっています!)

ジョンロブ「ウィリアム」ミュージアムカーフ パリジャンブラウン

左右でも違うこの独特なムラが素敵です☆

トラ

これらの鞄や靴に、これまでの様にクリームを塗りまくったら、せっかくのトラが消えてしまいます(汗)

そこで、これらの革のケアをどうすればよいかを考えたとき、大峽製鞄さんの会員専用ホーム―ページが参考になりました(ホームページはリニューアルされて、現在はケアについての記載はありません)。

そこには、革によってケアの仕方がそれぞれ紹介されていました。興味深かったのが、大峽さんがタンナー(皮を革にする熟練した職人)の方達に、ケアについて質問をしていました。タンナーの方達は、「基本は乾ぶき」、乾燥してきたら「少量のクリーム」とおっしゃっていました。大峽さんの、「職人が考えぬいて、手塩にかけて作りだした革に、余計なものを塗ってほしくない」というのが本音だろう、と解釈されていました。(内容を一部改変)

大峡製鞄「スリムナイト」サンタクローチェ・ヌーヴォ

確かに、ムカデがクリーム塗りまくっていろんな色がついた鞄を、職人さんがみたらどんな思いがするだろうか?

という感覚になりました! 

結果、これまでのケアを反省しました・・・

それを知ってからは、極力、革そのものの良さを出すため、自然なままの管理をする様に心がけています。

貴重な御意見を賜り、大峽さんのホームページには大変感謝しています。

そんな大峽さんが、ケアで紹介していたのが、このコロニルのクリームと、次回お伝えする予定のコロニルのスプレーです。

乾燥してきたな、と感じるときは、コロニルのシュプリームクリームデラックスのカラーレスを塗る様にしています。革質にもよりますが、ヘルツのラディーゴは2~3か月に1回塗っています。

塗る際は、これも大峽さんのホームページで推奨されていたポリッシングクロスを使っています。

この布にクリームを少量塗って、鞄全体に塗っていきます。

指で塗るよりも、少ない量でムラなく塗れます。

ちなみに、上記のサンタクローチェ・ヌーヴォやミュージアムカーフ、ミスティーカーフは、次回お伝えするコロニルのスプレーを塗布して、乾ぶき(羊ブラシ)しています。

まとめ

●自然な革の表情を活かすためにも、クリームは塗り過ぎない様にしましょう。

●乾いたときだけ少量のクリームを塗布し、基本は乾ぶきがおすすめです。

次回

次回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、コロニルのスプレーについてお伝えしていきたいと思います。