クロケット&ジョーンズ・オードリーの履き心地(フルソックとオークバークソール)
今回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、オードリーの履き心地に関してです。
15年前に購入したオードリーの履き心地は格別です。
まさに「包まれている」様な感じです。
履き心地
どうしてそんな履き心地になるのかというと・・・
オードリーはクロケット&ジョーンズのなかでも、ハンドグレイドラインという、高級ラインに属しています。
その特徴の一つがフルソックです。
フルソックは、足の裏が接する部分(インソール)が1枚革なので段差がありません。
一方、上の画像は一般的な革靴のインソールです。
インソールには2枚の革が使われており、段差があります。
上の画像はオードリーのインソールです。
奥まで一枚の革です。
フルソック自体は、後から靴屋さんで貼って頂くことも可能です。
しかしながら、オードリーの革質は格段によいです。
実際、オードリーの履き心地が良いので、他の靴をフルソックにして頂いたことがあります。
しかし、オードリーの様な履き心地にならないばかりか、反りが悪くなり、そのうえサイズ感がかわり後悔しました(涙)
そして、オードリーは足の上の部分、いわゆる甲に接する部分も最上級の革(カーフ)が用いられているので、上からも下からも包まれている様な感じで、ホント履き心地がよいです。
ソール
靴の「上:アッパー」の部分も凄いのですが、実は「下:ソール」の部分にも秘密が隠れています。
それは製法です。
200以上の複雑な工程で、耐久性や履きやすさ、フィット感をもたらす グッドイヤーウェルト製法が用いています。
そのうえ、靴底もオークバークソールという、特別な素材でできています。
これは、植物の樫(オーク)等を使った素材でできており、ドイツの革メーカーで1年をかけて制作されるそうです。
クロケットに限らず、靴職人さんの多くは、その靴のどこに一番力を入れているかと聞かれると、多くの方がソールと答えるくらい、こだわりがあるそうです。
高い靴ほどソールがよいのですね。
そんなオードリーのソールは見た目も美しいです。
ただ、大変美しいですが、大変滑りやすいです(汗)
これらのことが、オードリーの履き心地の素晴らしさにつながっています。
確かにダブルソールのトリッカーズと比べても、シングルソールのオードリーの履き心地は抜群によいです。
衝撃吸収はダブルソールのトリッカーズのほうがよいですが、反りかえりのよいシングルソールのオードリーのほうが、むしろ歩きやすいです。
車のアクセルやブレーキの際も感触が直に伝わります。
個人的には、ダブルソールはブレーキがきつくなってしまいます(汗)。
後述しますが、ムカデは数年前にジョンロブのシティー2も購入しました。
しかし、10数年履いたオードリーのほうが履き心地はよいです!
皆様にも是非オードリーを一度履いてみて頂きたいたいです。
まとめ
●フルソックやオークバークソールにより、クロケット&ジョーンズのオードリーの履き心地は格別です!
次回
次回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、オードリーの日常のケアについてお伝えしていきたいと思います。