クロケット&ジョーンズ・オードリーの履き心地(フルソックとオークバークソール)

2023年9月28日

今回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、オードリーの履き心地に関してです。

15年前に購入したオードリーの履き心地は格別です。

まさに「包まれている」様な感じです。

履き心地

どうしてそんな履き心地になるのかというと・・・

オードリーはクロケット&ジョーンズのなかでも、ハンドグレイドラインという、高級ラインに属しています。

その特徴の一つがフルソックです。

フルソックは、足の裏が接する部分(インソール)が1枚革なので段差がありません。

一方、上の画像は一般的な革靴のインソールです。

インソールには2枚の革が使われており、段差があります。

上の画像はオードリーのインソールです。

奥まで一枚の革です。

フルソック自体は、後から靴屋さんで貼って頂くことも可能です。

しかしながら、オードリーの革質は格段によいです。

実際、オードリーの履き心地が良いので、他の靴をフルソックにして頂いたことがあります。

しかし、オードリーの様な履き心地にならないばかりか、反りが悪くなり、そのうえサイズ感がかわり後悔しました(涙)

そして、オードリーは足の上の部分、いわゆる甲に接する部分も最上級の革(カーフ)が用いられているので、上からも下からも包まれている様な感じで、ホント履き心地がよいです。

ソール

靴の「上:アッパー」の部分も凄いのですが、実は「下:ソール」の部分にも秘密が隠れています。

それは製法です。

200以上の複雑な工程で、耐久性や履きやすさ、フィット感をもたらす グッドイヤーウェルト製法が用いています。

そのうえ、靴底もオークバークソールという、特別な素材でできています。

これは、植物の樫(オーク)等を使った素材でできており、ドイツの革メーカーで1年をかけて制作されるそうです。

クロケットに限らず、靴職人さんの多くは、その靴のどこに一番力を入れているかと聞かれると、多くの方がソールと答えるくらい、こだわりがあるそうです。

高い靴ほどソールがよいのですね。

そんなオードリーのソールは見た目も美しいです。

ただ、大変美しいですが、大変滑りやすいです(汗)

これらのことが、オードリーの履き心地の素晴らしさにつながっています。

確かにダブルソールのトリッカーズと比べても、シングルソールのオードリーの履き心地は抜群によいです。

衝撃吸収はダブルソールのトリッカーズのほうがよいですが、反りかえりのよいシングルソールのオードリーのほうが、むしろ歩きやすいです。

車のアクセルやブレーキの際も感触が直に伝わります。

個人的には、ダブルソールはブレーキがきつくなってしまいます(汗)。

後述しますが、ムカデは数年前にジョンロブのシティー2も購入しました。

向かって磨いがオードリー、左がシティー2

しかし、10数年履いたオードリーのほうが履き心地はよいです! 

皆様にも是非オードリーを一度履いてみて頂きたいたいです。

まとめ

●フルソックやオークバークソールにより、クロケット&ジョーンズのオードリーの履き心地は格別です!

次回

次回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、オードリーの日常のケアについてお伝えしていきたいと思います。