革鞄の日常ケア:革鞄を補強するのに有要なPET透明下敷(型崩れした革鞄にも!)
今回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、革鞄の補強についてお伝えしていきたいと思います。
バックキーパー
前回お伝えした様に、革鞄の維持にバックキーパーは有用です。
今回御紹介するPET透明下敷は、革鞄の維持だけでなく、型が崩れた革鞄にも有用です。
例えば、クリームを塗る必要がないのにクリームを塗って、型が崩れてしまった鞄です。。。
柔らかくなり過ぎて、型を維持できなくりました(涙)
中に何も入れないと、上の画像の様に、クタっとしてしまいます。
大変ショックでした!
この様な鞄を補強するために、いろいろ試行錯誤してきました。
補強
ケアの失敗以外にも、元々型崩れしやすい鞄などに、これまでも「補強」を行ってきました。
準備する物は、段ボールの厚紙、ハサミ、マジックペン、そして、PET透明下敷です。
ムカデはこれまで、鞄の補強に、いろいろなものを試してきした。
段ボールや厚紙、クリアファイル、カードフォルダーなどのプラスチック製品など、いろいろ試しました。
その中で一番良かったのが、この共栄プラスチックさんのPET透明下敷きです。
本来は下敷ですが、適度に厚みがあり、折れず、加工もしやすいことから、ムカデは革鞄の補強や維持によく使っています。
そして、この下敷は、地球に優しい環境対応で、再生100%再生樹脂が用いられています。
まず、補強する鞄の内側に、補強板を入れられる様な収納スペースがあるかを確認します。
この鞄だとチャックの所にスペースがあります。
チャックをあけて、中を確認し、奥行きなどをみます。
ここで、直接PET透明下敷を加工していくと失敗します(汗)
なので、まずは段ボールの厚紙を少しずつ切っていってサイズをあわせていきます。
実際の作り方
小さすぎると補強にならないし、大きいと入らないので、出来るだけぴったりに作っていきます。
入れたり出したりして、大きさを調整していきます。
チャックにも干渉しない様に調整します。
そうして出来あがったのが、上の画像の段ボールの厚紙です。
これを型紙にして、マジックペンでPET透明下敷に線を引いていきます。
そのペンにあわせて、PET透明下敷をハサミで切っていきます。
普通のハサミで切れるところが便利です。
加工のしやすさもこのPET透明下敷の良いところです。
これより厚いプラスチックを試したこともありますが、普通のハサミでは切れないし、重くなります。
断端は少し尖るので、手を切らない様に気をつけましょう。
切り終わったところです。
元々のカドは丸みがありますが、ハサミで切って加工したカドはとがっています。
鋭利なままだと、鞄の内部や使う人の手を傷つける可能性があるので、カドはハサミで切って丸くします。
カドを丸くしたら、補強する部分に入れていきます。
段ボールの厚紙と違い、折れないので、ここで微調整を必要とすることがあります。
上の画像は、補強板を入れているところですが、透明なのでわかりにくです(笑)
補強板を入れたところです。
反対側は小さいポケットのみなので、加工しないでそのままのPET透明下敷きを入れています。
ちなみに、今回はPET透明下敷きのB4を使いました。この補強板を入れると、ちょっとシャキッとしました♪
補強板を入れる前です。
他の鞄での補強
下の画像は、大峡製鞄さんの「スリムオーバーナイト」です。
この鞄にも、PET透明下敷を入れています。
画像だとわかりにくいですか。。
この下敷は薄いので、本来の物を入れるとき、邪魔になりにくいです。
また、厚めの物を入れたとき、内側から、「ボゴ」っと出っ張って、変な皺がつくのを防いでくれます。
ちなみに、スリムオーバーナイトはカチっとした作りなので、本来は必要ないです。
型崩れ予防目的に入れています。
以上がムカデの革鞄の補強ですが、型崩れした革鞄でお困りの方のお役に立てればと思います。
まとめ
●革鞄の補強や維持に、補強板が有効です。それには共栄プラスチックのPET透明下敷きがおすすめです。
次回
次回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、クリームに関してです。クリームではたくさんの失敗をしてきました。。。