大峽製鞄さんから御教授いただいたブリフィッチ(サンタクローチェ®・ヌーヴォ・チョコ)の日常ケアに関して

2023年9月30日

今回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、大峽製鞄のブリフィッチ(サンタクローチェ・ヌーヴォ・チョコ)のケアについてお伝えしていきたいと思います。

以前からお伝えしてきましたが、ムカデはこれまで、革鞄や革靴でたくさんの失敗をしてきました(汗)

失敗の多くはクリーム塗り過ぎです!

油絵の様に、色を重ねて塗ったこともあります。。。

その結果、元々のオリジナルの色とは程遠い色になってしまったこともあります。

慌ててクリーナーで除去しようと思っても、革のシワにクリームが染みこんでムラになったことも(涙)

それらの失敗を踏まえ、この美しいサンタクローチェ・ヌーヴォの革鞄のケアをどうすればよいか、購入前からいろいろ調べました。

その答えは、大峽製鞄さんのホームページ(旧)にちゃんと記載されていました!!

ちなみに、前回のブログで、この鞄の革質についてお伝えしました。

サンタクローチェ®・ヌーヴォ                                 イタリアはトスカーナにあるサンタクローチェ地方で1000年の歴史を持つバケッタ製法による、手なめし、手染めで仕上げられた最上級の革です。この地域を流れるアルノ川の成分は特徴的であり、この素材もこの川の水をして初めて出来上がると言われています。染め上がったバケッタ革にフエルト・ロール加工をすることにより、微妙なツヤ感が出ます。タンナーの社長と大峽製鞄による共同開発商品であり、いわば「世界でたったひとつの革」です。アルティジャーノ(革職人)達が作り出すこの革は、傷もつけば色落ちすることもあります。その反面、使い込むで傷も薄れ、革の艶が増していきます。手脂と傷と雨風が、長い歳月をかけてお使いになる方のアイデンティティーを作り上げていきます。(公式ホームページより一部抜粋し改変)

大峽製鞄さんのホームページに、このサンタクローチェ・ヌーヴォのケアの仕方を、あるエピソードと共に記載されていました。

大峽製鞄さんの方(おそらく前の社長さん)が、このタンナーを訪れてアルティジャーノ(革職人)の方々に、ケアの仕方を尋ねたそうです。

乾燥した場合はクリームを少量塗るとの意見もありましたが、職人さんの多くは、「乾ぶき」を推奨していました。

前社長さんは、「精魂こめて作り上げた革に、余計なものを塗ってほしくない」という印象を受けた様です。

これを読んで、ハっとしました!

ムカデの様にクリームを塗りまくった鞄を見たら、アルティジャーノ達はどう思うだろうか・・・

きっと悲しむんでは・・ いや下手すると叱られるかも・・・

そう考える様になってからは、ケアは乾ぶきを基本にしています。

ケアグッズ

革靴と同じく、コロニルの馬毛ブラシと、羊毛ブラシを使っています。

そして、乾燥してきた場合は、コロニルのシュプリームデラックスクリームを塗ることにしています。

このクリームは大峽さんの推奨です。

馬毛ブラシ

革靴と同じく、埃とり様に馬毛ブラシを使っています。

朝の出かける前、そして夜に帰宅したとき、この馬毛ブラシで汚れを落とす様に磨いています。

馬毛は羊毛ブラシよりコシがあります。

コシがあるので、傷を目立たなくするのに有効だと感じています。

以前御紹介しましたが、靴には小さめの馬毛ブラシを使っています。

小さくてこまわりがきいて使いやすいです。

でも、鞄は大きめな馬毛ブラシを使っています。

鞄は靴より表面積が大きいので、ブラシが大きいと使いやすいです。

羊毛ブラシ

羊毛ブラシもコロニルの羊毛ブラシです。

こちらも大きめなブラシです。

馬毛ブラシで埃をとり、羊毛ブラシで艶をだす、というのが基本なのでよく使っていました。

実は最近、羊毛ブラシ、ほとんど使っていません!

忙しい方は馬毛ブラシだけでよいかもしれません・・・

コロニルシュプリームデラックスクリーム

大峽製鞄さんが推奨しているクリームは、このコロニルのシュプリームデラックスクリームです。

実際に現在のホームページでも、このクリームを販売しています。

また、均一に塗るには手ではなく、コットンクロスを使う様にも推奨していました。

その際は、サフィールのコットンクロスを使っています。

ただ、購入してから4年近く経ちますが、クリームを塗布したことはありません。

購入当初、傷がついたときは焦り(汗)、茶色のクリームを塗ろうかと本気で思いました!

でも、馬毛ブラシで拭いているうちに傷は目立たなくなりました。

クリームがいつ頃から必要になるのか・・・ それは経過をみていきたいと思います。

ブリフィッチ(サンタクローチェ・ヌーヴォ・チョコ)とジョンロブの靴達

上の画像は、ブリフィッチとジョンロブ・ワーウィックです。

乾ぶきのみですが艶もでて、ミスティーカーフとも良くあいます。

ただ、このワーウィックは10年以上前の靴などで、より艶がでています。

ブリフィッチもこの艶を目指して磨いていきたいです☆

上の画像はブリフィッチと、ジョンロブ・イヤーモデル2022(ヘンリー)です。

このイヤーモデルの色にあわせる鞄はなかなか難しいと思いましたが、ブリフィッチとの相性も良いと感じています。

ブリフィッチ(チョコ)

ブリフィッチ(チョコ)といつもあわせている靴達です。

ブリフィッチ(ブラウン)

ちなみに、ブラウンのブリフィッチ(サンタクローチェ・ヌーヴォ)には・・・

上の画像の様に、右からジョンロブ・イヤーモデル2003、ガジアーノ&ガーリング・カーライルをあわせています。

こちらもいずれ御紹介したいと思います。

まとめ

大峽製鞄のブリフィッチ(サンタクローチェ・ヌーヴォ・チョコ)のケアの基本は乾ぶきです。アルティジャーノの方々に敬意を払い、余計な色を塗り込まない様にしています。

次回

※次回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、ジョンロブ・ウィリアム2のオックスフォードカーフ(ブラック)についてお伝えしていきたいと思います。