はじめての黒の革鞄:銀座タニザワ「モデスト」の革質(カーフ?)
今回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、モデストの革質に関してです。
銀座タニザワさんの「モデスト」の表面は光沢があり輝いています。
そして触るとツルツルしています。
革質不明
13年前に購入しましたが、長らく革の種類は不明でした。
表面はキラキラした光沢があり、クロケット&ジョーンズのオードリーや、ジョンロブのシティー2と革質が近いと感じていました。
革質が似ていて、更に、フォーマルな佇まいのモデストと、ストレートチップのオードリーやシティー2はよくあいます。
オードリーやシティー2と革質は似ている、でもモデストはその割にお値段は安い(4万円くらい)。。
モデストの革はいったい? いろいろ調べてみましたが、やはりわかりません。。。
そこで、数年前に思い切って銀座タニザワさんにメールで問い合わせてみました。
すると、大変丁寧なお返事を頂きました。誠にありがとうございます。
要約すると、モデストは牛皮のステアで、表面に微細な柄をプレスし半光沢仕上げとした、とのことです。
ステア
ここで、「ステア」を含めた皮の分類に関してです。
牛皮のおおまかな分類:牛皮は、若い順にカーフスキン(生後6カ月以内の子牛の皮、表面は平滑できめが細かく、繊維も細く柔らかい最高級の皮、かなり希少で高価)、キップスキン(生後6カ月~生後2年の牛の皮、カーフに次いで平滑できめが細く柔らかい、カーフより厚みがあり耐久性もある、希少で高価)、カウハイド(雌成牛の皮、きめが細かく柔らかくて丈夫、高価)、ステアハイド(去勢した雄成牛の皮、皮は厚いのに柔らかくバランスがとれた皮、最も流通)、ブルハイド(去勢していない雄成牛の皮、極めて厚く耐久性に最も優れている、希少) 日本皮革産業連合会編集:皮革用語辞典より一部引用。革のイメージはムカデの印象です。
オードリーやシティー2はカーフスキンで、モデストはステアハイドでした。
値段は3倍くらいの差がありますが、職人技により丈夫さと美しさを備えた鞄に仕立てた銀座タニザワさんの技に驚かされます。
正直、遠くから見れば差はわかりません。。。
革に違いはありますが、モデストとストレートチップのオードリーやシティ2はしっくりきます!
今後とも、モデストを大切に使っていきたいと思います。
銀座タニザワさんの、上位ラインはブルが使われている様です。
ダレスバックや珍しい型の二本手のブルに心引かれて、最近日夜ホームページを訪ねています(笑)
まとめ
モデストの革質はキラキラ輝いています☆
次回
次回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、モデストの日常ケアについてお伝えしていきたいと思います。