ジョンロブ・フィリップ2のミスティーカーフ(チェスナット)のソールや細部に関して
今回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、ジョンロブ・フィリップ2のミスティーカーフ(チェスナット)のソールや細部についてお伝えしていきたいと思います。
ブローグ
フィリップ2には、繊細で上品なブローグが施されています。
ブローグの靴達を並べてみました。
上の画像は向かって右から、ジョンロブ・ストックリーのミュージアムカーフ(ダークブラウン)、
ジョンロブ・フィリップ2のミスティーカーフ(チェスナット)、
クロケット&ジョーンズのオールゲート(チェスナット)、
トリッカーズ・バートンのマロンアンティークです。
並べてみると、ブローグはブローグでも、大きさやデザインでだいぶ印象が異なってくるのがわかります。
上の画像は向かって右がフィリップ2、左がオールゲートです。
どちらもキャップにブローグがあり、似ています。
オールゲートのブローグも素敵ですが、フィリップ2のブローグはより細かくてエレガントです。
上の画像は向かって右がストックリー、左がフィリップ2です。
同じブローグでも、ストックリーのブローグは模様が少し違っています。
並べてみてはじめて気づきました(笑)
ジョンロブの綺麗に等間隔で並ぶブローグ、見ていてうっとりです。
フィリップ2はサイドにもブローグがあります。
サイドのブローグは、キャップのブローグよりも、より小さめなブローグになっています。
昔のヴィンテージのジョンロブのブローグは大きめなブローグのことが多いですが、現行のフィリップ2は小さめのブローグになっています。
大きいとカジュアルな印象になりますが、小さいとエレガントです。
ヒール
フィリップ2のヒールは、つなぎ目のない「シームレスヒール」になっています。
つなぎめがないだけでなく、しぼりこまれており、丸いのにキュッとしています!
素敵な後ろ姿で、大変エレガントです☆
革質編でもお伝えしましたが、シームレスヒールによりミスティーカーフのムラのある革質がより際立ちます。
かかとだけに傷もついてしまいますが、それはそれで味になっています。
ソール
フィリップ2のソールは、ジョンロブの上位ラインであるプレステージソールが用いられています。
立体的なつくりになっていて、厚みもあり、履き心地も抜群です。
いわゆる「ジョンロブ・サウンド」を奏でてくれます。
上の画像は、購入時のプレステージソールです。ミスティーカーフの購入時の画像はどこかにいってしまいました(汗)
プレステージソールは白くて美しいです。
ホント、外に履いていくのが躊躇われました。。。
上の画像は現在のソールです。
ただ、この靴でも迷いに迷い、しばらくは革のままで履いていましたが、
現在は実用的なビブラムのソールとヴィンテージスチールを装着しています。
装着直後のつま先です。
ヴィンテージスチールが美しく輝いています☆
現在はちょっと色あせています。。。
フィリップ2のミスティ―カーフのソールは御覧の様にビムラムですが、
実は、他のプレステージソールの靴では、いろいろ試しています。
上の画像は、ジョンロブのワ―ウィックです。
こちらはつま先だけスチールを装着しています。
拡大像です。
シルバーの方が経年変化は少ないのかもしれません。。。
インソール
フィリップ2のミスティーカーフ(チェスナット)のインソールもまた美しいです。
インソールにもミスティ―カーフの美しいムラ感を見ることができます。
大変贅沢です。
上の画像は、上はフィリップ2、下はワ―ウィックです。
下はジョンロブの旧字体です。
こちらが好きなファンの方も結構いらっしゃるそうですが、その気持ちがわかります!
独特の表記で素敵です。
表記といえば、最近のジョンロブは、文字が金色になっています。
上の画像は、いずれ御紹介する予定の、フィリップ2のミュージアムカーフ(プラム)です。
ミュージアムカーフのムラに金色が映えます。
これを見てしまうと、ミスティーカーフの表記も金色にしてほしかったと思ってしまいます(笑)
甲の裏側には、上から、モデル名:フィリップ2、サイズとラスト:9E7000、製造番号が記載されています。
ただ、そう思って見ないと、7000には見えません(汗)
独特の表記です。
ここまで細部にわたってお伝えしましたが、こちらの表記はアナログな感じがします。
職人さんで微妙に違いがあるとは思いますが、どれも似ているのが不思議です。
ジョンロブの職人さん共通の記載の仕方なのかもしれませんが、これはこれで手作業な感じで気に入っています。
まとめ
●ジョンロブ・フィリップ2のブローグやインソール、ソールなどの細部についてお伝えしました。ジョンロブのこだわりが随所に散りばめられています。
次回
※次回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、ジョンロブ・フィリップ2のミスティーカーフ(チェスナット)の履き心地についてお伝えしていきたいと思います。