ジョンロブ・2003年イヤーモデルの各論
今回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、ジョンロブ・2003年イヤーモデルの各論についてお伝えしていきたいと思います。
ミュージアムカーフ
この2003年イヤーモデルの革質はミュージアムカーフです。
以前、フィリップ2のプラムでもお伝えしましたが、ミュージアムカーフはイタリアのイルチア(ILCEA)社がジョンロブ用に開発したのが始まりといわれています。
柔らかくキメの細かいカーフが用いられています.
「ミュージアム」と言われる様に、絵画的な手法を用い、職人の手作業による染色の工程を何度も繰り返すことでムラ模様が生まれます。
上の画像は、向かって右から、フィリップ2・ダークブラウン、ウィリアム2・パリジャンブラウン、フィリップ2・プラム、イヤーモデル2003・ゴールド、ストックトリー・ダークブラウンです。
同じミュージアムカーフですが、様々な色があります。
色は違いますが、どれもミュージアムカーフらしくやわらかく、履き心地は良いです。
その中でも、20年以上経ったイヤーモデル2003は別格です。
羽毛布団の様に足を包みこんでくれます。
ステッチ
この2003年イヤーモデルの特徴でもあるサイドのステッチです。
繊細なステッチはため息ものです。
さすがジョンロブです。
大変美しいです。
そして、上の画像の様に、このイヤーモデル2003のラストは7000です。
ラスト7000
上の画像は、向かって右からフィリップ2・ミスティーカーフ(チェスナット)、イヤーモデル2003、シティー2です。
これらの靴は同じラスト7000です。
ラストは同じでも、トゥのデザインでだいぶイメージがかわります。
でも、やはりラスト7000の履き心地はよいです。
かかとのおさまりもよいです。
ソール
イヤーモデル2003のソールは、ジョンロブの上位モデルのプレステージソールです。
上の画像の様に、ラバーを貼るとプレステージソールとわからなくなってしまいす。。
ただ、実用性重視で、いつもの通りビブラムのラバーソールにしています。
いろいろ試しましたが、結局はこのビブラムのソールに落ち着きました。
秋の落ち葉も小雨でも、快適に履けます♪
鞄との組み合わせ
イヤーモデル2003のミュージアムカーフ(ゴールド)には、大峡製鞄のスリムナイト(サンタクローチェ・ヌーヴォ)がよくあいます。
薄めの茶色はなかなかないので、マッチしていて嬉しいです。
まとめ
ジョンロブ・2003年イヤーモデルはミュージアムカーフ、ラスト7000と、現在のジョンロブの主流の組み合わせです。20年以上前の靴ですが、デザインと履き心地が融合しています。
次回
次回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、ジョンロブ・2022年イヤーモデル「HENLEY」についてお伝えしていきたいと思います。