ジョンロブの2022年イヤーモデル「HENLEY」
2022年、最後の「ムカデの革磨き日記」は、ジョンロブの2022年イヤーモデル「HENLEY」についてお伝えしていきたいと思います。
イヤーモデル
ジョンロブのイヤーモデルは、1996年から1年に1型だけ発表されるモデルです。
ジョンロブの職人さんの、新たな技術の発表の場でもあるといわれています。
毎年限定で発売されますが、2022年モデルは世界限定500足でした。
これもまた所有欲を掻き立てます(汗)
2003年イヤーモデル
ミスティーカーフの際に少し御紹介しましたが、以前、ジョンロブの2003年イヤーモデルを縁あって購入しました。
この2003年のイヤーモデル、そのデザインも素晴らしいですが、ミュージアムカーフの経年変化も素晴らしく、ムカデの靴の概念をある意味かえてくれました!
上の画像は、ジョンロブの2003年イヤーモデルです。
アッパーやサイドのラインも、それぞれ個性的で素敵です。
そして、ミュージアムカーフが柔らかく足に吸いついてくれます。
これらに影響され、イヤーモデルへの憧れが日々芽生えていた頃、2022年モデルが発売されました。
2022年イヤーモデル
イヤーモデルの箱は、通常の臙脂色の箱と異なり、青い箱です。
そして、箱にも「2022」という文字が記載されています。
箱を開けると、2022年のモデルが描かれたイラストが掲載された小冊子が出迎えてくれます。
袋もイヤーモデル用の青い袋です。
袋から取り出して驚きました!
スマホやパソコンの画像で見るよりも、実際はもっと輝いていました☆
いきなりキラキラしています。
使われている革は、最近新しく登場した「バーニッシュドカーフ」という素材だそうです。
ノーサンプトンの職人さんによる、摩擦熱で焦がしながら濃淡をつける’’モッピング’’という技法です。
三色展開されていますが、こちらのモデルはオックスブラッドです。
キラキラというか艶艶した、奥行きのある輝きが生まれています。
ラストは0118で、ラスト7000に比べて、やや長めなラストです。
パリのビスポークアトリエの熟練したラストメーカーと共同作業して、新しく生み出されたラストです(公式ホームページより)。
そして、特徴的なのがこのスキンステッチです。
はじめて画像でみたときから驚きでしたが、スキンステッチはなんと、全周に及んでいます!
靴の凹凸のある構造を計算して全周に縫いつける技法、そして一針も失敗できないという、高度な職人さんの超絶技巧によって形成されています。
ソール
ソールもまた美しいです。
ジョンロブのビスポーク限定のラセットカラーです。
履くのが惜しくなります。
でも、経年変化も気になります!
更に、シューツリーも溜息ものです。
イヤーモデル専用のシューツリーで、ライムウッドの良い香りがします。
シューツリーにも「2022」の文字が刻印が刻まれています。
イヤーモデル2003と2022です。
2003年モデルは、ミュージアムカーフのエイジングが進み、履き心地が抜群です。
ただ、2022年モデルは、購入当初から、ガジアーノ&ガーリングの様に柔らかくて驚きました!
2022年モデルの今後の経年変化も、いずれ御紹介したいと思います。
まとめ
●2022年の最後のブログは、2022年にちなんで、ジョンロブの2022年イヤーモデルを御紹介しました。
少し早いですが、1年間誠にありがとうございました。
また来年もどうぞよろしくお願い致します。
皆様よい年をお迎えください。
次回
※次回のブログ「ムカデの革磨き日記」は2023年1月にアップしたいと思います。元の順番に戻って、ジョンロブのシティー2についてお伝えしていきたいと思います。