ジョンロブ・シティー2のオックスフォードカーフ(ブラック)のストレートチップに関して
今回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、ジョンロブ・シティー2のオックスフォードカーフ(ブラック)のストレートチップをテーマにしてお伝えしていきたいと思います。
ストレートチップ
ジョンロブ・シティー2は、黒のストレートチップです。
冠婚葬祭などのフォーマルな場面にもふさわしい、格式の高い靴です。
ムカデはこのストレートチップが大好きです!
パッと見た時、まず目に留まる、まっすぐに伸びる一本の線・・・
この一本の線が、眼に納まります。
凛とした趣があり、なんとも普遍的な美しさを感じます。
今回は、そんなストレートチップをテーマにお伝えしていきたいと思います。
ストレートチップは、つま先がその名の通り、一文字「ストレート」になっています。
帽子をかぶったときの様な見た目でもあるため、「キャップトゥ」とも呼ばれています。
上の画像は、向かって右がジョンロブ・イヤーモデル2022「ヘンリー」、
中央がジョンロブ・シティー2、
左がジョンロブ・ワ―ウィックです。
右のイヤーモデル2022「ヘンリー」は、アルファベッドの「U」の字の様な見た目から、ユーチップ、
左のワ―ウィックは、翼を広げた様な見た目から、ウィングチップと呼ばれています。
どれもそれぞれカッコイイです。
その中でも、ストレートチップが最も格式が高いといわれています。
そんなストレートチップでも、木型(ラスト)によって、印象も変わってきます。
上の画像は、向かって右がシティー2、
左が、以前御紹介した、クロケット&ジョーンズ・オードリーです。
オードリーの方がやや四角っぽい(スクエア)形になっています。
実は、本場イギリスでは、黒のストレートチップはスクエアが主流な様です。
ただ、日本人には、丸めの方があっている気がしています・・・
つま先からキャップまでの距離がある程度あったほうが、足が長く見える印象があります。
このつま先からキャップまでの距離の違いにより、印象が微妙に異なってくるのが興味深いです。
短過ぎると、つんのめり感があり、長すぎると、間伸びした感じになります。
オードリーとシティー2はラストが異なりますが、その絶妙な位置にキャップがあります。
また、同じストレートチップでも、装飾により印象も異なってきます。
上の画像は、向かって右が、ジョンロブ・ストックリー、
中央がシティー2、
左がジョンロブ・フィリップ2のダブルバックルです。
向かって右のストックリーは、キャップと、つま先の両方に装飾がなされています。
装飾が施されると若干カジュアルになりますが、このストックリーの装飾は、なんともエレガントです☆
左のフィリップ2・ダブルバックルも、キャップ部分に装飾がなされています。
ローズゴールドのバックルと相まって、妖艶です。
そして、ストックリーとフィリップ2の装飾では、微妙にブローグが異なります。
ブローグの大きさや、形でだいぶイメージが異なるため、これらの違いを探しながら、ビールを飲むのは大変楽しい時間です♪
続いて、上の画像は、向かって右が、ジョンロブ・ウィリアム2のミュージアムカーフ(パリジャンブラウン)、
中央がシティー2、
左が、ジョンロブ・フィリップ2のミュージアムカーフ(プラム)です。
右のウィリアム2は、特徴的な盛り上がったキャップになっています。
「つまみ縫い」、という高度な手縫いによる技法です。
立体感があるため、独特の存在感があります。
左のフィリップ2は、フィリップ2・ダブルバックルとキャップは同じ装飾ですが、バックルがない分、側面にもブローグが施されています。
それで、また外見の印象がガラっと変わっています。
次は、ストレートチップの変形(?)です。
上の画像は、向かって右が、ジョンロブ・イヤーモデル2003、
中央がシティー2、
左が、ガジアーノ&ガーリング・カーライルです。
イヤーモデル2003とカーライルは、厳密にはストレートチップではありません。
しかし、どちらも、ストレートチップのある意味変形の様に思えます。
イヤーモデル2003は、ストレートチップの部分にブローグが施され、なんとも絶妙なデザインになっていて大変素敵です☆
カーライルも、ブローグの装飾と、色の濃淡により、あたかもストレートチップの様にも見えます。
このパッっと見て、「目に納まる」ところが、ストレートチップの良さだと感じています。
ムカデのストレートチップファミリーです。
こうして見ると、ストレートチップの靴ばかりです!!
まとめ
●フォーマルな場面にもマッチするストレートチップですが、様々なタイプがあります。でも、パッっと見て目に納まるそのデザインは、普遍的な美しさがあります。
次回
※次回のブログ「ムカデの革磨き日記」は、ジョンロブ・シティー2の履き心地についてお伝えしていきたいと思います。